ライフワークバランス憲章について

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ライフワークバランス憲章について

2007年、政府は「仕事と生活の調和(ワイフワークバランス)憲章」や、そのための行動指針を策定し、実現のために行政と民間が果たすべき役割を定めました。その代表的な項目と、2017年度までに達成すべき目標値も併記しました。

・週60時間以上の長時間労働半減(10.8%→5%以下)
・女性(25~44歳)就業率の向上(64.9%→69%~72%)
・男性の育児休業取得率向上(0.50%→10%以上)
・フリーターの数を減らす(181万→144.7万人以下)

ライフワークバランスという言葉から受けるイメージとこの項目との間には少し違和感もありますが、目標に対して結果はどうなっているのか、まだ途中ではありますが現状を調べてみました。

 

週60時間以上勤務

週60時間以上勤務

週60時間以上勤務している割合は、2013年度で8.8%となりました。減ってはいますが目標の5%以下にはまだ遠いようです。残業手当は従来25%増しの賃金を払う必要がありましたが、2010年の労働基準法の改正で60時間/月以上では50%増しとなりました。(当面は大企業のみ)その結果として減少傾向にあるのかも知れません。

しかし会社員の数で言えば、中小企業は圧倒的に人数が多いため、これがもっと拡大されないと達成は難しそうです。(2019年には中小企業にも適用される予定です。)さらに、この数字をそのまま鵜呑みにできない社会的風潮(サービス残業の強要、自主的サービス残業など)はまだ根強く残っています。そちらの方が問題のような気がしてなりません。

 

女性就業率

女性就業率

女性就業率は2015年度で71.8%となり、すでに目標を達成しています。厚生労働省が推奨したロールモデル(社員がスキルや具体的な行動を学んだり模倣したりする対象となる人材)の普及や、農業女子プロジェクト、理工チャレンジ、トラガール(女性のトラックドライバー)など細かい改善効果もあったと思われます。

いろいろな制度や言葉(コピー)まで作った政府の必死さが伝わってくるようです。また待機児童数も、ここ数年は減少しています。その甲斐もあって、今回挙げた項目の中では唯一の目標達成項目となりました。

ただし、夫の上がらない給与のために、やむなくパートに出ているという側面もありそうな点は否めないのが事実です。

 

男性の育児休業取得率

2015年で2.65%と、目標の10%にはほど遠い結果となりました。イクメンという言葉も生まれましたが、まだまだ普及には至ってないように思われます。育休が就業規則と関係なく取得できることを知らない人も多いようです。

また、休業している間には雇用保険から「育児休業給付金」が支給されることも知らない人も多いのが事実。まだまだ認知活動が足りていない感があります。

フリーター数

フリーター数

2015年で167万人と減少傾向にありますが、目標の144.7万人以下に対してはなかなか厳しい数字となっています。ハローワークでのフリーターの正規雇用化促進、地域ネットワークの活用、5年以上連続勤務した会社には正社員への転換を義務づけるなどの対策も、効果を上げるには至っていないと言えます。

さらにフリーターの高齢化という問題も起こっており、この中では一番深刻な状況と言えるでしょう。ただ、それよりも仕事を探そうともしないニートが56万人(2015年)もいる、ということも気になります。

 

まとめ

政府の勧めるワイフワークバランスについて、具体的な数字をざっくりと見てきました。設立した目標に対しての成果は出てきてはいると思いますが、先行き明るいというほどのデータはまだないようです。

若者が未来に希望を持っておらず、会社員の会社への愛着心は世界で最低(人事コンサルティング会社の調査結果)という今の日本。厚切りジェイソン氏は自身のブログで「日本の雇用環境はできない人を守るためか。仕事ができない人にとっては天国だが、できる人にとっては地獄だ」と発言しています。

しかしライフワークバランス憲章では「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに…」とあります。国民の斜め上を行く政策を押しつけて仕事をしてるふりだけという政策にも見えなくもありません。つまり、政策に頼るのではなく、自分なりのワークライフバランスを追求して行くことが、まだまだ得策のように感じられます。

 

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