プロフェッショナルという言葉の持つ本当の意味とは?

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プロフェッショナルという言葉の持つ本当の意味とは?

私たちはプロフェッショナルという言葉を比較的安易に使っています。しかしプロフェッショナルとは、実際にはどのような人なのでしょうか。そのことについて考察してみたいと思います。

仕事をしてお金をもらうのがプロフェッショナルである、という定義であれば、すべての社会人はもちろん、学生アルバイトやパートのおばちゃんもプロフェッショナルということになります。

しかし例えば社会人野球の人たちは、会社から給与をもらって野球をしていますが、アマチュアと明確に定義されています。このように、私たちが言葉からイメージするプロフェッショナルと現実との間には、どこかズレがあるようです。それはどこからくるのでしょうか。

 

認定団体がある

認定団体がある

実はプロフェッショナルの認定団体というものが存在します。もちろん有名なのはプロ野球。こちらはドラフト会議に指名されることでプロフェッショナルとなります。サッカーはJリーグに所属しているチームに、スカウトやテストなどで入った段階で、またゴルフやボウリングなどは試験に合格するとプロフェッショナルとなります。

スポーツ以外でも、試験を受けて認定されるものはたくさんあります。弁護士や医師、薬剤師、理容師、航空管制官、保育士などです。これらは概ね公的資格であり、試験に合格することでプロフェッショナルであると認定されるものです。

このような認定団体に加入することでプロフェッショナルになる、というのはわかりやすい話ではあります。しかしこのような人たちは、すべてプロフェッショナルなのでしょうか?逆に、このような人たちだけがプロフェッショナルなのでしょうか?そう考えると、少し複雑な話になってきます。

 

精神論的プロフェッショナル

精神論的プロフェッショナル

プロフェッショナルの定義をネットで調べてみますと、以下のような内容のことが書かれています。少し列挙してみましょう。

「第一線で通用するだけの専門知識、実務能力を持つこと」
「自らの役割を全うすることのできる能力を持っていること」
「高度な専門技術や能力を持ち、事業成果に直接結びつけることができること」
「高い仕事意欲やビジョン、洞察力などを持ち合わせていること」

いかがでしょうか。
言葉のイメージとしてはよく合っていると思われます。しかしここには大きな罠が潜んでいます。それは、具体的・客観的な内容がほとんどないということです。

専門知識の量を誰がどうやって量るのでしょう。高度な技術があると誰が判定するのでしょうか。ビジョンにせよ洞察力にせよ、すべて数値化することが不可能な項目ばかりが並んでいることに気付くでしょう。

少し言い過ぎかもしれませんが、自分にはできないことを他人にやらせようという架空の物語。理想像というにはあまりに現実離れした想像上の人物。そのようなものを脳内で作り上げているだけではないでしょうか。しかしこれが、私たちの持つプロフェッショナルの、少なくとも極めて近いイメージです。

 

使い勝手の良いプロフェッショナルという言葉

どうやらプロフェッショナルという言葉には、お金をもらって働いていれば該当するという一番低いハードルから、精神論的なあり得ないほど高い理想を描いた高いハードルまで、様々あるようです。

特定の業種を除いて明確な定義がないために、多くの人は自分の都合の良いように解釈し、その場に応じて使い分けているのが実情なのかもしれません。そしてその多くは目上から目下に向かって使われているはずです。

「給料をもらっているのだから、プロ意識を持て」「その仕事はプロとしては失格だぞ」ということを言われたり言ったりした経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。あやふやだからこそ、使い勝手の良い言葉として使われてしまっているのかもしれません。

 

プロフェッショナルは存在するのか

では現実世界にプロフェッショナルは存在しないのか、と言われればそれは間違いなく存在します。定義はできなくても、彼らには一つだけ共通点があります。それは、「利害の一致しない周りの人たちが、その人をプロフェッショナルであると認めた」場合です。

自己評価ではもちろんダメ。特定の利害関係にある人の評価でも意味はありません。他人からそう評価される人、それが本当のプロフェッショナルと呼ぶにふさわしい人と言えるでしょう。

 

本当のプロフェッショナル

本当のプロフェッショナル

自分が遠い理想を描いて、それに向かって努力する姿勢は尊いことです。自分で設定した険しい道のりを、目の前の問題に真摯に取り組みながら一歩一歩歩いて行く。それがプロフェッショナルのあるべき姿でしょう。

しかしそのことを他人に語った段階で輝きは失われます。評価は他人に任せ、ただ自分の信じた道を歩く。そしてそこで成果が出せたとき、人は初めてプロフェッショナルと呼ばれる資格を得るのでしょう。

 

まとめ

プロフェッショナルという言葉の定義は曖昧です。プロフェッショナルの認定団体というものは多く存在しますが、そこに所属している人だけがすべてプロフェッショナルと言って良いかと言うと、一概にはそうとは言えません。

少なくとも、利害関係のない周りの人からそう認められれば、プロフェッショナルという称号が与えられるのではないかと思います。

 

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